第1話 ~1200年の歴史、西新井大師から門前の街へ~

思い出に残るあだちの街並み、日々の暮らしの中の何気ない街並み、そんなみんなが大切にするあだちの街並みをイラストで巡ります。街並みを思い巡らし心のなかで街歩きをしてみてください。そして天気が良い日にはのんびり街の風景を愛でに出かけてみて下さい。

第1話はあだちと言えばここ西新井大師。本堂から風情たっぷりの門前の街並みを歩いてみます...。

西新井大師本堂です...

正式名称は「五智山遍照院總持寺」。826年、弘法大師さまによって開創されました。真言宗豊山派に属し、総本山は奈良県桜井市にある長谷寺です。「西新井總持寺碑記」によると、西新井大師は室町時代の1444年、1503年、1563年と3度の火災に遭いましたが、3度とも本尊の弘法大師像は難を逃れ無事であったそうです。このため西新井大師は「火伏せの大師」ともいわれています。現在の本堂は1972年に建立されたものです。江戸時代には「男は川崎大師、女は西新井大師」と言われたそうです...。

img20150206_01.jpg立派な山門...

この山門は江戸後期の建立で素木造。楼上に五智如来を安置し両脇に寺内安護の金剛力士像が守っています。足立区内唯一の楼門で区の指定文化財でもあります。こんもりとした形が町並みに溶け込み、参詣者を和ませてくれます。
山門の右手に塩地蔵のお堂があります。江戸時代から疣取りその他に霊験があると伝えられ、このお地蔵様の塩を頂いてイボにつけるとイボがとれるとのことで、イボが取れたら塩を倍にして返すそうです。

img20150206_02.jpg西新井大師門前の参道へ

山門からつながる参道を歩くと、両脇からは草だんごのおいしそうな匂いがただよいます。門前には老舗の料亭が多く、なかには創業100年のお店もあるそうです。お正月参りや、七五三参りの時に利用された方も多いのではないでしょうか?

西新井大師名物といえば『草だんご』ですが、なぜ、西新井大師で『草だんご』なのでしょうか?『草だんご』は、弘法大師がヨモギを擦って病人に飲ませ祈祷したという縁起の一節から生まれた、という由来があるそうです。また、昔は荒川土手にたくさん生えていたヨモギを使って『草だんご』を造っていたそうです。

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参道では草だんご以外にもたくさんのお店があります。おせんべいや今川焼き、お豆やおまんじゅう、だるまや風車など昔懐かしいものから、イタリアンレストランやラーメン屋さんまで、様々なお店が所せましと並んでいて、どれを食べようか迷ってしまうほどです。雑誌等で取り上げられているお店も多く、足立でも有数のグルメスポットとして、注目を集めています。お参りの後は1店、1店のぞいて見てください。ここにしかない美味しいもの、レアなおみやげなど発見できると思います...。

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1200年の信仰と歴史、街のひとたちの活気を感じる素敵な街並みでした。これからも大切にしたい風景ですね。
次回第2話は西新井の思い出の街並みを巡ってみます...お楽しみに。

参考文献:『足立風土記』足立教育委員会 『足立区史跡散歩』学生社
イラスト提供:『あだちひとまち百景』・あだちマーチング委員会
イラストお問い合わせ:あだちマーチングショップ(東京巧版社内03-3881-4173)