第2話 ~西新井大師から西新井駅へ~

思い出に残るあだちの街並み、日々の暮らしの中の何気ない街並み、そんなみんなが大切にするあだちの街並みをイラストで巡ります。街並みを思い巡らし心のなかで街歩きをしてみてください。そして天気が良い日にはのんびり街の風景を愛でに出かけてみて下さい。

今回は大師前駅から西新井駅へと散策してみます。お大師様へ参拝するとき多くの方々が通った懐かしい道でもあります。

まずは大師前駅から出発します。お大師様への参拝客が利用する駅です。この駅、東武鉄道大師線・大師前駅は1931年12月20日に当初は西新井駅と上板橋駅を結ぶ東武西板線の駅として開業しました。当時の駅舎は現在の東武ストア西新井店の場所にあったそうです。1968年に環七通りの拡張のため現在の位置に移り、1991年に現在の高架型の駅になりました。大師線は東京区内部では珍しい無人駅で、西新井駅との間を単線で往復します。元旦など参詣者の多いときには駅員さんが派遣されてくるそうです...。

駅を出て左に進むと大師歩道橋があります。左手に環七と歩道橋。右手に大師前交番、その奥へ行くと参道へと続いていきます。大師駅前の環七に悠々とそびえ立つ大師歩道橋。この歩道橋からは人々や車の行き来する日常的な光景を目にすることができます。

歩道橋の左右に横断歩道があるにも関わらず、わざわざこの歩道橋を利用する方も少なくありません。環七通りにはトラックやバスなど大型車が走るので、そのたびに揺れる歩道橋ですが、それを楽しむやんちゃな子供達やおっかなびっくり渡る方々の様子も見られます。皆さんも一度この歩道橋からの眺めを楽しんでみてはいかがでしょうか?

歩道橋を渡り東武ストアを左に曲がると。お洒落なレストランやバーなどがある西新井大師道に入ります。色々な商店を眺めぶらぶら歩くと巨大で真紅な門が現れます。千数百年の歴史を誇る西新井大師界隈と再開発地区、それをつなぐ入り口です。

あたかもこの門はまるでタイムマシンのドアのようです。庶民的なぬくもりのある歴史的市街から最新の高層マンション街へ。歴史ある街並みから近代的な街並みへ一気に変わります。過去と未来が織り重ねられた調和と人々のエネルギー、足立を語るに相応しい道を味わいながら歩いてみてください。

あだちの新しい顔、再開発された西新井の街々。そう、ここは以前、大きな紡績工場やボーリング場、テニスコートがあった場所です...。どこまでもまっすぐ続く灰色の紡績工場の壁、そして西新井でテニスやボーリングといえばここでした。

仲間と歓喜にあふれた記憶が蘇ります。いまやその面影もすっかり無く、新しい街として生まれ変わりました。新生活をあだちでと決めていただいた方々も移り暮らし始めています。懐かしさと新しさ、そのような二つの街が絶妙に溶け込んでいる足立、その象徴ともいえる街がここ西新井ではないでしょうか。

足立中央部の交通の要衝、西新井駅。開業は何と1899年(明治32年)。110年以上の歴史があります。通勤のみなさん、学生さん、主婦のみなさん、毎日約6万人の方々がこの駅を利用しています。

人口減少が叫ばれる昨今、何とこの駅は乗降客が増えているのです。人情溢れる旧くからの街と新しいマンション街が溶け合う新下町と呼ばれる西新井の玄関。様々な人達が行き交う交差点です。東口と西口を結ぶコンコースは24時間通行可能。東口と西口をつなぐ近道として早朝から深夜まで街の人達に利用されています。ホームの立ち喰いラーメン屋さんも名物として有名ですね。

次回は西新井大師から北へと散策し、街に住む人達の思い出の場所を探してみます。

参考文献:『足立風土記』足立教育委員会 『足立区史跡散歩』学生社
イラスト提供:『あだちひとまち百景』・あだちマーチング委員会
イラストお問い合わせ:あだちマーチングショップ(東京巧版社内03--3881--4173)