第3話 ~西新井大師を北へ~

思い出に残るあだちの街並み、日々の暮らしの中の何気ない街並み、そんなみんなが大切にするあだちの街並みをイラストで巡ります。街並みを思い巡らし心のなかで街歩きをしてみてください。そして天気が良い日にはのんびりと街に出て実際の風景を愛でてみて下さい。

今回は大師前駅から北へ西新井大師周辺の街を散策してみます。懐かしい街並み、思い出の場所などがたくさんある地域です。

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まずは北へ歩くと西新井二丁目に雷(いかづち)神社があります。由来を紐解くと、江戸時代の中期正徳三年(1713年)この地方は度重なる落雷に襲われ、村人達は寄り合い協議の上、大雷神(おおいかづちのかみ)を祀り、境内の中央に御神木として椎の木(足立区保存樹)を植樹し郷人達の大安と五穀豊穣を祈願したと伝えられています。また横には「いかづち公園」もあります。

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さらに北へ、道は七曲りと呼ばれる曲がりくねった道になります。本木新道から伊興へと続く道の事を「七曲」と呼んでいます。実際、何処から何処までを示すかも人によって違いますが、今でも多くのバスが行きかう道路です。イラストの場所からは西新井行きのバスが来るのが見え、バスが見えるとバス停まで走ったものです。

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さらに北へと歩くと永泉湯が現れます。昔ながらの風情を残す銭湯で、今では区外からもたくさんの人が訪れます。4時近くになると一番風呂目当ての人が何処からともなく集まってきます。近所の方の話では、昔は横に屋台の焼き鳥屋があり風呂上がりに一杯飲むのが大人の楽しみ、子供は向かいのお菓子屋でアイスを買って貰うのが楽しみだったとのことです。

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七曲りを西へと歩くとこの地域のランドマーク的存在!?のNTTに。西新井の人はNTTと言えばここ。西に行けば七曲、東に行けば尾久橋通り、南に行けば西新井大師、北に行けば西新井消防署、人に道を説明する時に、ここから説明する人も多かったそうです。今では窓口業務は行っておりませんが、基地局として残されています。このNTTと病院の横の細い道を抜けると、このあたりの子供達の遊び場「タコ公園」があります。

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地元の人には「タコ公園」の名で親しまれておりますが、正式名称は「新西新井公園」。何故かコンクリート製の遊具がたくさんあり、この界隈では広さ、遊具の数なども近隣の公園とは数段違い、昔から多くの子供達が集まります。現在は塗装、整備されイラストとは異なりますが、今も子供たちの元気な声が聞こえてきます。 古くからの神社や銭湯が残り、下町の風情を感じる懐かしい街並みでした。次回も西新井周辺を歩いてみます。

参考文献:『足立風土記』 足立教育委員会 『足立区史跡散歩』学生社
イラスト提供:『あだちひとまち百景』・あだちマーチング委員会
イラストお問い合わせ:あだちマーチングショップ(東京巧版社内03-3881-4173)